活動・お知らせ

  • 観光振興委員会
  • 来年度の活動方針など協議/スタジアム建設の意見交換も

     【観光振興委員会】(11月16日、料亭濱乃家)
     委員14人が出席。新スタジアム建設やワーケーション、スタジアム・竿燈まつり両小委員会の進め方などを協議、新スタジアム建設については改めてスタジアム小委員会を開き今後の進め方を話し合うことにした。
     委員会では、はじめに竹島知憲委員長が「新スタジアム建設については、どのように進むのかを注視しながら、『街なか、屋根付き』という私たちの提言が生かされていくのか、また何か行動を起こす必要があるのかなどを考えたい。一方、竿燈まつり小委員会については祭りの中止もあり具体的活動に至っていない。首都圏での支部設立には前向きな声もあるが、竿燈会の理事会が難色を示し苦労している。さらに、経済同友会が県などに出した提言を受け、観光振興委員会としてはワーケーションにどう取り組むのかを来年度の活動の一つとしたい。そのために、来年3月までに勉強会を開くことを計画している」などと述べた。
     続いて、出席者がそれぞれ新スタジアム建設についての意見を述べた。

    第1回観光振興委員会
    第1回観光振興委員会

    主な意見は以下の通り。
     〇秋田経済同友会は2017年12月、「多機能複合型・全天候対応屋根付きスタジアムを求める提言」を県などに提出している。その後の県や商議所専務が議長を務めた委員会では、どちらも八橋が適地だった。今は外旭川に建設する流れになっているが、それでかまわないのか。外旭川では秋田市が進めているコンパクトシティー化に沿うと言えるのか。まだ八橋に魅力を感じている。
     〇現状では県とブラウブリッツ秋田、秋田経済同友会、それぞれのスタンスが異なるようにみえる。また、経済同友会の中でも温度差があり一つの意見になっていない。   秋田市が「ドリームフィールドは小学生が使っているし、八橋ではスペースが足りない」というが、それ自体認識不足ではないか。
     〇経済同友会の「街なか・屋根付きのスタジアム建設」が県民、市民に理解されているのか。秋田魁新報の読者欄などには「ソユースタジアムがあるのに、なぜ新たなスタジアムが必要か」などの声も寄せられている。ブラウブリッツ秋田のJ2ライセンスの条件に新スタジアム建設が含まれていることも含め、県民、市民に理解してもらわなければならない。また、同友会の提言はブラウブリッツ秋田のスタジアム建設ではなく、街なかのにぎわい創出のための施設であることも分かってもらわなければならない。
     〇観戦には車で出かけるので、あえて市中心部でなくてもいいのではないか。郊外であればそれに対応できる広い駐車場とか、リムジンの運行などを考えればいい。ファンはスタジアムがどこにできても、アクセスが良ければ応援に行くだろう。
     〇スタジアム建設を街づくりとリンクさせて考えなければならない。少子高齢化の秋田に対応する街づくりを考慮すると、高齢者にとって郊外は不便。外旭川に建設するという流れに乗らず、じっくり考えることも必要ではないか。外旭川にできても雇用は増えないだろう。
     旭北小学校の学級数増の例をみると、一度郊外に出た人たちが街なかに戻ってきているし、お年寄りにとって雪かきが必要ないことは大きなメリット。車を使わなくてもすむような同友会の「街なか、屋根付き」の主張は大切。簡単には実現できないだろうが、同友会の主張を後世に残すという考えもあっていいのではないか。
     〇スタジアム建設に経済効果を求めるならば、その地区をどうするのかというビジョンが必要だ。なぜ外旭川なのか、またどのような展望が開けるのかなど考えなければならない。
     〇スタジアム建設は外旭川への建設に向けて流れは加速しているとみるのが妥当。また、イオン進出ならびに中央卸売市場の改修なども絡み、来年4月の市長選の争点にもなるだろう。補助金はそのときそのときでどうにかなる。中途半端なものを造るよりも、八橋にスタジアムもアリーナも造るという考えもあるのではないか。
     〇イベント開催も考えると八橋の屋根付きスタジアムが望ましいが、現実的には早く実現するなら外旭川でもいいのではないか。
     〇年度内に市は方針を固める。「経済同友会はいつもクレームをつけるが金は出さない」と行政は言う。資金作りを検討することも必要だ。
     〇外旭川の流れは止められないのではないか。八橋は便利だが、外旭川に建設する場合どうしたらもっとファンが来るようになるか、人集めをより強固にしなければならない。子供たちでも自分で行くことができる会場であり、より使い勝手のいいデザインなどの提案をしてはどうだろうか。ちなみに、調布スタジアムは臨時バスが出る。
     〇スポーツを通じた経済活性化を考えるべきだ。外旭川であれば、県外からの観客をどう運ぶのか。県外の業者が運ぶのではなく、例えば中央交通がどう考えていのるかを聞きたい。建設費、その後の運営についても知りたい。
     〇提言はもともと街づくりのためのスタジアム建設。経済同友会の主張「街なか、屋根付き」を通し続けるか、または外旭川という流れに沿い、外旭川ならば造るスタジアムをどう利用するかを提言するのか、難しい選択かもしれない。

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