【観光振興委員会スタジアム小委員会】 (令和3年2月18日、秋田キャッスルホテル)
委員13人が出席。1月25日開催の第9回常任幹事会で、理事会から提案されたスタジアム小委員会の存廃について協議した。その結果、新スタジアム建設という一つの目的は達成したが、地域経済の活性化にどう結び付けていくかはこれからの課題であり、小委員会で検討していくべきこととなった。ただし、小委員会としてはスタジアム建設が正式に決定した段階で、改めてどうあるべきかという提言・意見を出して役目を終えようと考えている。
はじめに、観光振興委員会の担当理事・伊藤満副代表幹事が「1月12日に理事、監事が集まり、理事会や委員会、同友会全体のあり方などについて話し合った。それを受けて、理事会としてスタジアム小委の見直しについても提案した。委員の皆さまの忌憚ない意見をうかがいたい」とあいさつ。その後、スタジアム小委員会の加藤俊介座長が2017年12月に提言を提出するまでの経緯と、その後の小委員会の活動などを紹介した。引き続き、事務局が、理事会がスタジアム小委の存廃について提案するまでの動き、第2回スタジアム小委員会(令和2年12月18日開催)で決定した今後の方針、第9回常任幹事会(令和3年1月25日開催)のスタジアム小委の存廃についての常任幹事会の意見を報告した。
各委員の主な発言は以下の通り。
〇提言をどう生かしていくかは、これからスタートだ。秋田の経済の活性化にどうかかわ
っていくかなどを小委員会で検討していかなければならない。例えば、建設地が外旭川
であればどのような施設にすればいいのか。建設後、お荷物になるようなスタジアムに
することはできない。
〇理事会メンバーが各委員会活動の実態をどこまで理解しているのか疑問だ。理事会が委
員会活動の停止を求めるならば、委員会の活動内容・状況をきちんと理解したうえで、
委員会の意見を聞いてから常任幹事会に提案するべきではないか。
〇県内のプロスポーツといえば、バスケットボールもある。全国で10チーム程度のトップ
リーグ設立の動きがあり、秋田ノーザンハピネッツがリーグ入りするには2026年までに
専用のアリーナが必要という。スタジアム建設について同友会が学んできたノウハウを
アリーナにも生かせないか。
〇理事会が常任幹事会に提案するということはこれまではなかった。定款に沿ってはいる
ものの、これまでとはベクトルが変わってきているのか。これから決定するスタジアム
建設について、現時点で小委員会が必要ないのではないかという発想が分かりにくい。
首長からの説明を受けたうえで判断することではないか。
〇スタジアム建設は正式には決まっていない。ただし、今後は同友会の総意としてまとめ
ていくことは難しいかもしれないが、地方の活性化の視点を加えて検討できないか。ミ
クロ的なところに入り込むのではなく、もう少しマクロ的に考えることができないか。
〇スタジアムを中心にした街づくりを、スポーツ以外の活用も含めて考えていかなければ
ならない。
〇小委員会は継続していくべきだ。6月以降に民間の提案を求めるという状況であり、市
の概要も明らかになっていない。秋田のにぎわいを創出するために、多目的な機能を備
えたスタジアムにしなければならない。
〇行政の方向性をもっと把握しなければならない。現時点では大ざっぱな検討さえしてい
ないのではないか。知事選、秋田市長選後の課題だ。
なぜ理事会が提案してくるのか。理事会は上から見てものを言っている。間違ってい
る。少なくとも理事が知事や市長の意見を聞くなど行動してから提案するべきだ。
〇秋田のスポーツを支えていくうえで、屋根付きが重要だ。かつてのように東北一のスポ
ーツ県・秋田にしたい。
〇スタジアムができることは間違いないだろうが、どう生かすかが問題だ。これまでは単
独のスタジアム建設について検討してきたが、外旭川が建設地ならばスタジアム単独の
問題ではなくなる。スタジアム、市場、商業施設を含めた街づくりの視点が必要にな
る。
〇建設後、スタジアムをどう生かすか。これからがスタートではないか。
〇理事会提案は唐突だった。代表幹事からの提案は重いものであり、関係者には事前に相
談、調整するべきだった。
〇小委員会の継続については皆さんの意見が一致している。ただし、どの時点で小委員会
を終息するのかも検討しなければならない。
〇引き際が大切だ。建設場所が決まり、スタジアムの施設の概要が決まれば終息したほう
がいいのでないか。
〇4月4日投開票の知事、市長選後に、何ならかの提言をして終わってはどうか。