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  • 「進化する潟上」をつくる/鈴木市長が講演

     秋田経済同友会は7月28日、秋田市の秋田キャッスルホテルで2022(令和4)年度特別講演会を開き、鈴木雄大潟上市長(51)が「新米市長の奮闘記」と題して講演した。「考える力、稼ぐ力、支える力を高めて、進化する潟上市を創造する」と述べた。

    講演に耳を傾ける会員
    講演に耳を傾ける会員

     潟上市の現状について、秋田市のベッドタウンとして人口が増えている「追分地区」と、過疎化が進む「昭和、飯田川地区」で2極化が進んでおり、都市型施策と過疎対策を同時に進める必要があると認識。生産性向上と雇用の確保、交流人口の拡大を進め、「幸せを実感し、誇りを持って暮らせるまちづくりを推進したい」とした。
     そのためには「考える力」「稼ぐ力」「支える力」を高めることが重要と指摘。「考える力」を高める取り組みとして、鈴木市長は毎朝1時間かけて庁内を巡回。各部局のキャビネットを机代わりにその場で職員とミーティング。「課題を素早く解決し、市民へのレスポンスの速さにつながっている」と述べた。若手職員と頻繁に昼食を取っているといい、「モチベーションを高めていると思う」とした。このほか、組織改革にも着手して子育て部門のワンストップ化を実現。議会・市民への説明責任を果たすため、市政協議会を新設して職員の説明能力を磨いていることも紹介した。
     財政状態が厳しくなる状況の中で、「稼ぐ力」を高める必要性にも言及した。2026年の操業時に240人を雇用するコールセンターが進出する計画があることを紹介しながら、企業誘致に力を入れることを強調。ふるさと納税を活用したまちづくりを進めるため、返礼品の幅を広げる考えも語った。
     「支える力」の一環として福祉施策の充実を挙げた。子育て応援事業として出生時に1万円、小学校入学時に2万円、中学校入学時に3万円の祝い金制度を創設したことも紹介した。
     このほか、県都・秋田市と観光地・男鹿市の間で埋没しないよう潟上市をPRする必要性も強調。自ら、「まるごと!かたがみ情報局」の局長となって体当たりでまちの魅力を発信していることを紹介した。これまで、北限のトラフグを求めて定置網漁に挑戦したり、サンタクロースに扮してブルーメッセを訪問したり、と23本のユーチューブ動画を市の公式ホームページにアップ。「市民のアイデンティティーを高め、市外からの認知度が高まっている」と述べた。

     鈴木市長は1970年11月生まれ。鈴木市長によると、金足農業高校在学中は相撲部に所属、「正攻法の相撲」を信条にした。中央大学法学部を卒業した後、秋田県庁入り。医務薬事課では先輩に森田新一郎氏(八峰町長)や猿田和三氏(副知事)がいた。財政課や総合政策課、議会事務局などを歴任し、県議選出馬のため2014年に退職。2015年の県議選では新人同士の一騎打ちを制して初当選。2期目途中の2021年、市長選に出馬して無投票で初当選した。


     

    鈴木雄大潟上市市長
    日々の奮闘ぶりを語る就任2年目の鈴木市長

     講演会には会員47人が出席した。講演に先立って佐川博之代表幹事があいさつ、清水隆成広報交流副委員長が講師の略歴を紹介した。講演会の後、懇親ビアパーティーを開いた。

    (文責:事務局)

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