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  • スポーツを通して地域を元気に/Tリーグ琉球アスティーダ早川会長が講演

    講演する早川周作氏
    講演する早川周作氏

     秋田経済同友会は7月12日、2023年度第1回会員例会を開き、卓球のプロリーグに加盟する「琉球アスティーダスポーツクラブ(本社・沖縄県中城村)」の早川周作会長が講演した。早川氏は「沖縄の村から世界一になることを目指している」と話し、大きな目標に向かって情熱を持ち続けることの大切さを訴えた。早川氏は1976年、秋田市生まれで沖縄県在住。琉球大学と秋田大学の客員教授、明治大学МBAビジネススクール講師も務めている。

     講演に先立って、例会を主管した観光振興委員会の小畑宏介委員長が挨拶。「観光振興委員会の本年度活動方針の一つに、スポーツを通じた地域づくり、交流人口と関係人口の拡大を掲げており、その一環として早川氏を迎えての講演会となった。早川氏の多岐にわたる取り組みや活躍も皆さまにとって貴重な話となることを期待する」と述べた。

     早川氏は中学生まで秋田市で過ごし、明治大学在学中に起業。28歳の時に衆院選に出馬するなど一時、政治の道を志した。ビジネスの世界に戻った30代以降は、幅広い人脈を生かして多数のベンチャー企業の経営に携わり、12年前に沖縄に移り住んだ。

     早川氏は、父親が経営する会社が倒産し、苦学した経験を振り返りながら「強い地域に光が当たって、弱い地域に光が当たらない、という社会の構造を変えていきたいという思いから、全国でベンチャー企業の立ち上げをしてきた」と自己紹介。卓球との出会いは大学時代の先輩から「5歳で始めて、15歳で世界チャンピオンになれるスポーツだ」「貧富の格差が広がる時代にお金をかけずにチャンスが与えられる球技だ」と紹介されことがきっかけで、「自らの思いに合致する」と感じて球団経営に乗り出すことを決断した。2018年のТリーグ開幕に合わせて会社を設立。初年度は大敗したものの、「3年後には日本一になる」と誓って実現。2021年には、プロスポーツチームとしては初めて東京証券取引所に上場(東京プロマーケット)するなどして資金調達に奔走。選手の補強では、次のオリンピックで金メダル、世界一に最も近いと目されている張本智和選手を獲得した。張本選手に会うたびに熱心に口説いたことで成就したとし、「熱意は相手に伝わる」と語った。

    第1回会員例会
    第1回会員例会

     また、「スポーツを通して地域を元気にしたい」という思いについて、球団の本社を人口2万人の沖縄県中城(なかぐすく)村に構えていること共に紹介。「小さな村からでも世界一になれることを実証するために取り組んでいる。大きな目標を掲げて人生かけていくのはすごく楽しい」と締めくくった。

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