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全国セミナー(土佐)の企画概要を報告/鹿児島で全国経済同友会事務局長会議

 2019年度全国経済同友会事務局長会議が9月12、13の両日、鹿児島市の城山ホテル鹿児島で行われた。4月に新潟市で開催された第32回全国経済同友会セミナーの収支見込み、来年4月に高知市で開かれる第33回全国経済同友会セミナーの企画概要案、今後の全国会議の開催地・日程など、10月28日の全国経済同友会代表幹事円卓会議(滋賀県大津市)にかける議題などを報告した。経済同友会(東京)から本圭一郎副代表幹事・専務理事、岡野貞彦常務理事が出席したほか。全国の経済同友会事務局長ら計65人、当会からは堀井宣明事務局長が参加した。

鹿児島で開かれた全国経済同友会事務局長会議

 初日、城山ホテル鹿児島で開かれた会議では、鹿児島経済同友会の津曲貞利代表幹事の開会あいさつに続き、熊本、広島、和歌山、京都、静岡(東部)、富山、東京、群馬、栃木の計9人の新任事務局長が自己紹介を行った後、議事に移った。

 ことしの全国セミナー(4月、新潟市)の参加者は1,415人(うち同伴・事務局員243人)。収入は5837万9千円(前回からの繰越金268万9千円を含む)、主な支出は会場・設営・運営費1729万3千円、懇親パーティー費3001万円、昼食費243万6千円、繰越金見込み148万9千円などとなっている。来年の全国セミナーは4月15日(水)~17日(金)15日は前夜祭、高知市の高知県民文化ホールなどで開催する。総合テーマは「幸せの国創りは土佐の山間より~持続可能な日本を目指して~」、基調講演は伊那食品工業最高顧問の塚越寛氏、特別講演は俳優・映画監督の奥田瑛二氏と映画監督の安藤桃子氏を予定。分科会は①資本主義の、その先へ “しあわせ”という新しい価値観が世界をリードする(仮)②人間の幸せのためのテクノロジーの発展(仮)③ダイバーシティー&インクルージョンで持続可能な国創り(仮)④多発する大規模自然災害にどう備えるか(仮)―の4つ。21年度の全国セミナーは4月8日(木)、9日(金)に熊本市・熊本城ホール、22年度は神戸市で。なお、来年度の全国経済同友会事務局長会議は10月1日(木)、2日(金)に神戸市・神戸ポートピアホテルで開催する。

 また、東京の経済同友会からは▽木材利用推進会議(仮称)設立の趣旨説明▽国家公務員の求人・求職者の情報サービスについて、内閣府官民人材交流センターからの告知協力のお願い▽役員の任期・選考、会員拡充・活動推進、会員管理、委員会運営について、全国の経済同友会へのアンケートご協力のお願い―の報告があった。

 最後に、島津興業代表取締役社長の島津忠裕氏(島津家三十三代)が「幕末維新の薩摩」と題して講演。▽平成27年に登録が決まった世界文化遺産「明治日本の産業革命遺産」の概要▽貿易に力を注ぐなど薩摩藩の特殊性▽西洋の知識と伝統技術を融合させた島津斉彬の近代化事業▽北海道や東北、関東など全国各地への広がり―などについて語った。

 2日目には来年3月に完成予定の鶴丸城御楼門建設現場を視察したほか、桜島ビジターセンターや黒酢メーカーの坂元醸造を見学した。鹿児島(鶴丸)城は、慶長6年(1601年)ごろに、のちに島津家第十八代当主・初代藩主となる家久が建設に着手した島津氏の居城。居館(現:県歴史資料センター黎明館・鹿児島市城山町)の正面中央には、御楼門があったが、明治6年(1873年)の火災で焼失した。県と民間の鶴丸城御楼門復元実行委員会で構成する「鶴丸城御楼門建設協議会」は、来年3月の完成を目標に、御楼門の建設に官民一体となって取り組んでいる。完成すると、高さ・幅とも約20mある国内最大の城門となり、鹿児島の新しいシンボルとなることが期待されている。
 

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